「スッキリ」の後番組は経費節減のため、リポーターを起用せず?

「『事件です』のフレーズでお馴染みの阿部リポーターは、自ら現場で地取りまでこなしており、他の局のリポーターとは一線を画しています。“記者的”な動きも辞さず、なかでも06年に起きた秋田児童連続殺害事件では、容疑者でメディアスクラムの渦中にいた畠山鈴香受刑者が『唯一、心を開いたメディア関係者』としてスクープを連発。一躍全国にその名をとどろかせました。

今でも事件現場では、百戦錬磨のベテラン記者でも『阿部ちゃんが来ているなら厳しい現場になるぞ』と気を引き締めるなど、テレビ、新聞、週刊誌といった媒体の垣根をこえ、一目置かれる人物です。『スッキリ』がエンタメに寄りすぎずに事件にも強いといわれるのは、阿部リポーターあってこそなんです」

〈本人を直撃〉『スッキリ』終了で阿部祐二リポーター争奪戦が勃発中!「できることならここ(日本テレビ)でやっていきたい」も盟友の山里亮太の『DayDay.』では起用ナシ? 真相は〈事件です!〉_2
現場リポート中の阿部祐二氏

そんな阿部リポーターだが、『スッキリ』終了に伴い、各局で“争奪戦”が繰り広げられているという。別の民放情報番組関係者がこう明かす。

「お笑い芸人、南海キャンディーズの山里亮太(45)がMCをつとめる『スッキリ!』の後番組『DayDay.』では経費削減のためリポーターは使わず局アナを起用する方針らしい。それを聞いた他局の情報番組がこぞって阿部リポーターに熱烈アタック。現在では複数の情報番組から声がかかっていると聞きます」

しかし、阿部氏という番組成功の立役者を日本テレビが手放すだろうか。この疑問に日本テレビ関係者はこう明かす。

「阿部さんは後進を育てるためにスタッフたちに常に厳しく接します。そのため現場には彼を師匠と慕う、いわば“阿部チルドレン”といわれるスタッフがいる一方で、キツイことや叱られることを嫌がる“反阿部派”の社員などもいる。そこに他局が『うちならもっと阿部さんを活かすことができる』と目をつけた。
阿部さん本人はあくまでも“朝の顔”であることと“現場主義”にこだわり、それができる番組を探しているといいます」