【理由3】規格外のエース“レン・タザワ”がいるから

すごく強いのに、なぜか切ない!? 大学初の3冠目前。箱根駅伝ファンが駒澤大学を推したくなる3つ理由_3
駒澤大学の大エース、田澤廉選手。箱根駅伝で彼の走りが見られるのは、今大会が最後!
写真/共同通信社
すべての画像を見る

進藤 大学初の三冠がかかっている今大会で注目なのは、なんといっても田澤廉選手。これまでの駒澤大学のひたむきなエース像とは違って、飄々としたキャラクターなのも次世代って感じがする。

白滝 のびのびしてる感じがするよね。フォームも美しいし、足の運びがケンタウロスみたい。駅伝で外さない安定感はすごいです。

進藤 田澤選手という大エースだけでなく、今年の駒澤大学は粒揃いだよね。2年連続、全日本大学駅伝でフィニッシュテープを切った3年生の花尾恭輔選手は、ロードの強さを感じる。

間庭 私は田澤選手からキャプテンを引き継いだ主将の山野力選手にも注目してます。

進藤 一般入試で駒澤大学に入学した選手が、主将としてチームをまとめる存在にまでなったのはすごいよね。まさに努力の人。そして人望が厚そう! 
鈴木芽吹選手が怪我をしたときも、3階からおぶってお風呂にまで入れてあげていたというエピソードが。すごいなぁって思います。その芽吹選手も完全復活、怪物ルーキーの佐藤圭汰選手の箱根デビューも楽しみ!

白滝 ひとりだけ速い選手がいても勝てないのが箱根駅伝。エースもルーキーもいて、3番手、4番手の選手までちゃんと揃っている今の駒澤大学は、本当に強いと思います。

進藤 もちろん、いつもしっかり本番に調子を合わせてくる青山学院大学は、駒澤大学の優勝を阻む筆頭だと思うし、オリンピアンの三浦龍司選手を擁する順天堂大学も強い。

白滝 丹所健選手やイェゴン・ヴィンセント選手を擁する東京国際大学も楽しみだよね。

間庭 吉居大和選手を擁する古豪・中央大学が復活してきたのもファンとしてはうれしい限り。大八木監督との師弟対決が楽しみな、前田康弘監督率いる國學院大學の活躍も期待大です。
今大会の箱根駅伝は、いつも以上に応援に力が入りそうです!


文/松山梢

スナック芦ノ湖
進藤やす子さん、白滝桂子さん、間庭典子さんの3人が、箱根駅伝について熱く語り合うときのユニット名。進藤さんはファン歴30年のベテラン。雑誌「MORE」で10年以上箱根駅伝の取材を担当している。白滝さんは高橋尚子さんの番組や東京マラソンの特番を担当したこともあるラジオの構成作家。ランニングのフリーペーパー「step」を発行していたことも。間庭さんは、旅やインテリアなどの記事を多く執筆するライター。ランニングにハマり、女子マラソンの国際資格を得て出走したこともある。“スナック芦ノ湖”は架空だが、「ごぼうを使わない “ごぼう抜き”というきんぴらをメニューに入れたい」、「“函嶺洞門”という地ビールを作ろう」など、妄想を繰り広げている。