ぬか漬けがもたらす美容効果と酵素パワー。りんごも漬けて…
ぬか床は手入れ次第で何十年も生きます。日本最古といわれるものは500年だそう。もちろん、たくさんの人の手のひらの常在菌が受け継がれていっています。その『文化』を大事にしたいと考えているうちに、仕事になったというわけなんです。
ぬか床に手をいれるあの感覚ってクセになるし、毎日かき混ぜると手がスベスベになります。冬場でもハンドクリーム要らずで美肌効果もバツグンですよ。一時期は仕事の前やデートの前に顔にも塗っていました。ただ無言で窓を開けられたので、それはやめたんですけどね」
――マイスターみほさんの、ぬか漬けにする食材のオススメを教えてください。
「大好きなのは、鳥のササミ。一度ボイルして余熱と水分をとってから漬けるとサラダチキン感覚になります。それからうどんも美味しいですよ。真空パックのゆでうどんに、ぬかをまぶしてジップロックに入れて置く。塩味と酸味が麺に染みこむので、ぬか漬け野菜と一緒に炒めてみてください。焼うどんとしてバツグンです。
果物だと、リンゴや梨もオススメですよ。酵素の力で柔らかくジャムみたいになります。
お酒のつまみなら、ゆで卵やカシューナッツは燻製に近くなるし、豆腐はチーズのようになるんです。
ぬか自体にはミネラルや鉄分、マグネシウムなどの栄養が豊富に含まれています。さらに発酵で乳酸菌もプラスされていて、漬けた素材を食べれば栄養満点です！
いまの時期だと、大根や白菜が手に取りやすいですよね。
大根も白菜も、いちど塩揉みをしてしっかり水分を抜くことがコツです。キッチンペーパーを利用して水分をとると、味がなかまで染みこみますよ。白菜などの葉物は、そのうえで1枚ずつ漬けたほうが味が入りやすいしオススメです」
