「強い女の子」の役がどんどん人間らしく変わっていった(窪田)

《未成年入場不可》「2人で死体を引きちぎるシーンは…」あばら骨から肉を削ぎ落してひき肉に――『真・事故物件パート2』窪田彩乃×海老野心インタビュー_4

――アドリブも交えて、姫宮を自由に作っていける雰囲気だったんですね。

窪田 基本的に自由に演じさせてもらいました。物語の最後のほうで、台本では死んでいる人物を殴ると書いてあったんですけど、最終的には監督と「この姫宮は殴らないよね」って話して変えたんです。泣かないような人物と言っていたけど最後は泣きましたし、撮影していくうちに人間らしいキャラクターに変わっていきましたね。

海老野 私は、今回のお話をいただいたときに、佐久間姫子は前作で死んでいたので、「あ、私、復活するんだ」って驚きました。前回は女子高生役だったんですけど、「2」では、人間なのかモンスターなのかわからないような役だったし、台本を読んでも「あ、暴れていいんだ」って思って(笑)。だから役作りとしては、佐久間姫子が生まれ変わった姿を想像して、ひたすら暴力映画を見てました。

殴り方とか、どうしたら表情や体の動きで、怒りを表現できるのかを学びましたね。だから撮影は楽しかったです。超ストレス発散してました(笑)。

続編でもしっかり血のりを浴びて「帰って来たな」って実感(海老野)

《未成年入場不可》「2人で死体を引きちぎるシーンは…」あばら骨から肉を削ぎ落してひき肉に――『真・事故物件パート2』窪田彩乃×海老野心インタビュー_5

――鹿の内臓を使ったりして、特殊な撮影だったそうですが、撮影中に大変だったことは何ですか?

窪田 鹿の解体シーンは大変でした(笑)。鹿の体を人間と見立ててあばら骨から肉を削ぎ切ってひき肉を作るんですけど、肉が骨にくっついてるから、すっごい難しいんですよ。でもけっこう楽しかったし、上手って言われました。日頃から料理していてよかったです(笑)。

海老野 ポスターに使われている私の写真は顔に血のりがかかってるんですけど、これ、直接口からぺってかけられた血なんです。そんなこと、初めての経験で(笑)。「リアルにかかったからそのまま行きましょう」ってメイクも直さず、それで半日過ごしました。「1」もちゃんと血のりを浴びましたし、「2」でもしっかり浴びれて、「帰ってきたな」って感じがしました(笑)。