「パーッ!!」とものすごい警笛音が鳴った
「ちょうどお店を閉める直前にパー!って、ものすごい警笛音が鳴っていたので、もしかして人身事故かなって思いました。それでお店を閉めて、駅を見に行くと阿佐ヶ谷駅の南口に救急車2台くらいと消防車が3台ほど停まっていました…」(近隣店主)
事故があったのは2番線ホームで、電車は三鷹発千葉行きの中央・総武線各駅停車(10両)。死亡した男性からはアルコールが検知されたことから、酒に酔って誤って転落したとみられる。
J R中央線では10月12日朝にも武蔵小金井駅で死亡事故が起き、上下線で約1時間半に及ぶ運転見合わせが発生したばかり。今回の阿佐ヶ谷駅にも同駅にもホームドアは設置されていなかった。
鉄道の駅では視覚障がい者や酔客らのホーム転落事故が後を絶たず、近年では転落防止用のホームドア整備が進み、2015年からは政府が利用客の多い駅を優先的に整備する方針を掲げて補助金を出すなど設置を後押ししている。国土交通省のまとめでも、ホームドア設置駅数は07年3月末に全国で318駅だったものが、昨年同には943駅とほぼ3倍に増えており、今後も鉄道各社で整備拡充を計画している。
しかし、J R中央線のように地下鉄が乗り入れたり、特急や複数の快速、普通など、車両が多様で一両ごとのドア数も異なる場合は、一律にホームドアを設置するのは難しい。