勇敢さが引き起こす“トラウマ”級の衝突シーン

【カタールW杯】うわっ!  思わず目をそむけたくなる激アツ接触プレー5選!_1
イランFWとウェールズGKの激突(写真:ロイター/アフロ)
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2. ウェールズGKの“飛び膝”が
イランFWの顔に入り一発退場に

その勇敢さが “アジアの雄”と呼ばれる所以なのか。またもやイラン代表の試合から選出。グループBのウェールズ対イラン戦、0-0で迎えた後半39分のシーン。自陣からのロングパスに反応したイランFWメフディ・タレミは、相手ディフェンスラインの裏に抜け、相手GKウェイン・ヘネシーと1対1の状況に。ヘネシーは前に飛び出し、ボールをクリアしようとジャンプして右脚を高く上げたが、そこに飛び込んで来たタレミと激しく衝突し、タレミはその場に倒れ込んだ。

主審がヘネシーに最初に提示したのはイエローカードだったが、VAR判定によりレッドカードに。ウェールズは残り時間を10人で戦うことになり、そこからは防戦一方の展開に突入。

“タフネス”ぶりを見せつけ、その後もプレーを続けたタレミの頑張りもあり、後半ATにイランが待望の先制点。最終的にはイランが2-0で勝ち点3を手にし、決して諦めない勇姿をサポーターに見せつけた。

【カタールW杯】うわっ!  思わず目をそむけたくなる激アツ接触プレー5選!_2
アルゼンチンDFに激しいタックルを見舞うメキシコDF(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

3. あわや一発退場! メキシコDFの“キラー・タックル”

続いてはグループC、アルゼンチン対メキシコの試合から選出。0-0で迎えた前半22分、アルゼンチンのカウンター攻撃を阻止しようとしたメキシコDFの危険なタックルに、解説(ABEMA中継)の中山雅史氏も思わず「うわ…激しいですね…」と声を漏らした。

アルゼンチンFWリオネル・メッシが、ピッチ中央でメキシコからボール奪取を狙うと、ボールはイーブンな状態に。そこに走り込んだアルゼンチンDFマルコス・アクーニャがボールに触れる瞬間、メキシコDFネストル・アラウホが果敢にスライディングタックルを仕掛け、アクーニャは苦悶に満ちた表情でピッチに倒れ込んだ。

アラウホにはイエローカードが提示されたが、リプレイ映像を確認すると、アラウホの足裏は完全にアクーニャの右足に直撃。 “足裏を見せるプレー”はルール上でも危険なプレーだと定義されており、このアラウホのシーンも、審判によってはレッドカードが提示されていても不思議ではなかった。

アルゼンチンとメキシコの両国は、サッカーが実質的な国技であり、国民の関心が非常に高い。だからこその激しさであり、鎬を削る死闘がその後も繰り広げられたが、英雄メッシの活躍もあり、アルゼンチンが2-0でメキシコを下した。