懐かしの昭和レトロ包装紙はファンシー+密度感が魅力
昭和時代、文房具店や雑貨店で小物を買ったときに、赤い格子の中にかわいい動物が並んだ柄の紙袋や包装紙に包んでもらった記憶はないだろうか。
この柄こそが、ラッピング用品メーカーのシモジマが生み出した昭和ファンシーデザインの代表格「ストップペイル」柄である。
ストップペイルという名前は知らなくても、このデザインを見たことがある、という人も多いはず。
こちらはデザイナー 板垣順子氏の手によるデザインで、昭和の女の子が「かわいい!」と感じる要素を高密度に詰め込んだもの。
さらにイラストの余白部分には、当時の少女漫画などで流行していたローマ字のモノローグを入れて、さらにみっちりとした印象を出している。
つまりこれ、昭和レトロ文房具の2大要素である「ファンシーさ」と「密度感」の融合というわけだ。
一時期は廃番となっていた「ストップペイル」柄の包装紙だが、令和2年のシモジマ創業100周年に合わせて待望の復刻。さらにはペンケースやシャープペンシルといったグッズとしても展開されている。
このかわいさは全世代的なものらしく、平成生まれ女子の間でも復刻版「ストップペイル」から昭和ファンシーに目覚めるケースが増えているとも聞く。
なんとも懐かしい昭和レトロモチーフ文房具は、おそらく今後も人気ジャンルとして、数多くの製品が出てくるはずだ。現代のデザインとは一線を画した昭和のレトロかわいさを、ぜひ楽しんでもらいたい。
文/きだて たく