衣食住性と呼べるくらい性を身近に

近年、女性の性の課題に取り組む「フェムテック」や、女性向けのセルフプレジャーグッズ「ウーマナイザー」などが発達し、女性の性を取り巻く産業も成長を遂げている。ジェクスはフェムテックが話題になる以前より女性に寄り添う商品を取り扱っていて、女性の性交痛に寄り添う商品も展開している。

『リューブゼリー』は、膣内のうるおい不足による性交痛を和らげるゼリーだ。1982年に日本家族計画協会から相談を受けて45歳以上の女性に向けて潤滑ゼリーを開発したが、2020年にジェクスが行った調査では 年齢にかかわらず66%の女性が性交痛を経験しているということがわかった。そうした人に向けて痛みを和らげるゼリーは重宝されていて、現在では20代を中心に人気の商品となっている。

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『リューブゼリー』

このゼリーはコンドームを使った時の違和感をなくす役割もある。装着した際につっぱった感覚になることが、コンドーム使用時の痛みの原因のひとつだという。そのため、コンドーム装着時に使用することでその破損を防ぎ、結果として性感染症や妊娠を防ぐことにも役立つ。性交痛を和らげるだけでなく、性行為をより良くしてほしいと願うジェクスならではの商品だ。

「コンドームのCMをTVで流せるくらいに、性をもっと身近なものにするのが私たちのミッションだと考えています。性と教育の間で、実践的な情報を伝えていくことが使命だと考えております。グラマラスバタフライについては、女性に求められるコンドームNo.1ブランドとして、これからも女性に寄り添った商品展開をしていきます」

現在でもセックスをはじめとした性に関するサービスや商品は、アダルトビデオをはじめとして男性主体のものが多いのが現状だ。しかし、グラマラスバタフライはそうした風潮に一石を投じたと言っても過言ではない。「女性が自分で選ぶ、女性のためのコンドーム」は、これからも女性主体の性を支えていくだろう。今後のジェクスの展開に期待が膨らむばかりだ。

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取材・文/福井求