充電に特化した“Lightning風”ケーブル
最後はセリアで購入した「充電専用ケーブル スプリングタイプ」です。認証の都合もあって、たとえばiPhoneで使えるLightningケーブルは100円ショップでも数百円~1000円越えのような高額な製品がほとんどなのですが、同製品はまさかの110円でした。
ケーブルは充電専用で、端子部分の金属も片面にしかありません。そのためファイルなどのデータ転送には非対応ですし、「UPSIDE」と書かれた面をディスプレイ側にして接続しないと充電もされません。
2.1A対応で、長さは50cm。ケーブルの根本部分にバネを巻き付けることで耐久性を上げています。
デザイン面は問題ありませんが、今回は長期間使用したわけではないので、品質面は正直わかりません。おそらくMiF認証(Appleによる互換性の保証)は取得していないと思いますし、バッテリー周りは火災や爆発に繋がる恐れがあり危険なので、激安ケーブルを日常的に長期的に使うのはちょっと、いや、かなり心配……。筆者としては、日常的な充電に使うならば、デバイスのためにも、安全のためにも、純正ケーブルか認証のあるケーブルを使うことを勧めます。
でも、うっかり充電ケーブルを忘れたタイミングや、緊急事態に備えて一本カバンに忍ばせておくくらいの用途なら、このようなケーブルでも十分かもしれません。色々差し置いても、110円で買えるiPhoneの充電ケーブルというのは貴重です。こちらも自己責任で使うようにしてください。
本稿で紹介した製品は、リサーチ時にあった店舗で購入したものであり、店舗によっては現在は取り扱っていない可能性もあります。
また、ダイソーの独自ブランド製品は別として、キャンドゥやセリアで取り扱われている製品には重複するものも多く存在します。本稿で紹介した購入先以外でも同じ製品が販売されていることもありますので、ぜひ自分の足で近所の100円ショップに出向いてみてください。びっくりするような掘り出し物との出会いがあるかもしれませんよ。
文・写真/井上晃