代表サバイバル、国内組8名の運命は!?
ドイツ・デュッセルドルフで張られた約10日間の日本代表合宿が終わった。二つの強化試合では、アメリカに2-0で勝ち、エクアドルと0-0の引き分け。この結果をどう受け止めるかは別にして、本番を数週間後に控えるチームにはその前にサバイバルがある。
この代表合宿で招集された30選手から4人が削られ、W杯本大会へ向かう26人の最終メンバーが11月1日に発表されることになるのだ(それ以外の新規メンバーが入る可能性は極めて低いはずだ)。
キャンプ中には、「競争」や「アピール」といった言葉が頻繁に飛び交った。そんな報道陣の熱を冷まそうとするように、ベテランGK権田修一は合宿の序盤にこう話している。
「(理想の)競争というのは、自分が(自分のために)いいプレーをするのではなく、チームが勝つためのベストのプレーをすること。そうすれば、自ずとチーム力は上がるし、まとまりもどんどん上がっていくと思います。ここで詰められることをしっかり詰めて、一回離れて、最後に互いにもうひと確認するくらいで臨めるように、密度の濃い合宿にしなければいけない」
このキャンプに参加した国内組は、権田を含めて8名。彼と長友佑都、酒井宏樹はコンディションさえよければ、最終メンバー入りが濃厚と見られている(権田はアメリカ戦で負った怪我が気になるところ)。一方、山根視来、谷口彰悟、相馬勇紀、町野修斗、谷晃生は当落線上にいる選手たちと言える。
昨シーズンまでのJ1を2連覇している国内王者・川崎フロンターレの山根と谷口は、共にエクアドル戦のみフル出場した。前者は昨季のJ1で最多となる12アシストを記録した国内を代表するライトバックのひとりで、代表にデビューした昨年3月の韓国戦で先制点を奪ったり、最終予選の大一番となったオーストラリア戦で先制点をアシストするなど、優れた攻撃性能を最大の持ち味とする。