自転車の魅力も上田の魅力も見えてくる
まずは自分で体験してみないことには始まらない!ということで、「上田市・千曲市 シェアサイクル社会実験」の公式サイトをチェック。こちらは上田市と同じく、しなの鉄道沿線の千曲市と連携して実施しているプロジェクトで、上田市内には11カ所のサイクルポート(設置拠点)があるらしい。どこでも好きな場所で借りて、好きなサイクルポートに返却していいという。
利用者登録は、アプリを使って行う。ユーザIDやパスワードなどを入力したのち、プランを選択するという流れ。プランは「1回プラン」と「月額利用プラン」があるが、筆者はとりあえず1回利用を選択した。その後、クレジットカード情報を入力すれば登録手続きは完了だ。
事前準備が終わり、いよいよ体験へ。今回は上田市内を走るローカル鉄道「別所線」の下之郷駅からスタートすることに決めた。あらかじめアプリ上で自転車を予約し、設置場所である駅に移動。予約した番号の書かれた自転車を見つけたら、サドルの後ろについている操作パネルで「開始」ボタンを押し、その横に印字されているQRコードをアプリ内のカメラで読み取る。「ガチャン」と鍵の開く音がしたら、そこから利用時間のカウントが始まるという流れだ。
自転車を漕ぎ出すと、電動アシスト機能が負荷を軽減してくれる。久しぶりの自転車でテンションが上がっていたこともあり、調子に乗ってスイスイと進んで行った。
ところで、この付近は「信州の鎌倉」と呼ばれており、由緒ある寺社仏閣があちこちにある。また、ほどよい田舎で交通量も少なく、サイクリングにはピッタリのロケーションだ。広々とした田園地帯を駆け巡っていると、別所線の電車が通り過ぎる。上田市在住の筆者にとっては馴染みの風景だが、実に牧歌的で心地いい。
たっぷりとサイクリングを楽しんで、今回は元のサイクルポートに帰還。返却方法は、自転車を施錠した後に操作パネルの「返却」ボタンを押すだけと非常に簡単だ。使い勝手もよかったし、それにサイクリングは健康にも良さそうだ。次は市街地の移動にも活用したいと思っている。