上質な怪談に触れてみよう
日本は今、空前の怪談ブームである。
この夏も怪談関連イベントが全国各地で開催されているし、怪談師と呼ばれるプレイヤーもプロアマ問わず増加の一途をたどっている。お笑いや音楽と同じくらい、とはさすがにまだ言えないが、ポップカルチャーの一ジャンルとして怪談は確固たるポジションを占めたように思う。
では、怪談とはそもそもどんなもので、一体どこに魅力があるのか。それを知るには上質の怪談に実際触れてみるのが早道だ。
本記事では現在刊行されている無数の怪談本から、本当に怖くて面白い5タイトルをピックアップしてみた。〈怪奇幻想ライター〉として長年多くの怪談・ホラーを読み漁ってきた私が、思わず震えあがった作品ばかり。残暑の厳しいこの季節、怪談の世界にひたって冷気を感じていただきたい。
なお、紹介する本には一部品切れのものも含まれるが、電子書籍では購入可能だ。