「脱・旧統一教会内閣」の行方

20閣僚のうち、旧統一教会との関係があった7閣僚が交替となった今回の改造人事。その第2次岸田改造内閣を川村氏は「脱・旧統一教会内閣」と命名する。

「旧統一教会との関係を断つことを名分に、脱安倍派、岸田カラー発揮という首相の思惑もちらつく改造人事ですが、狙い通りに事が進むかどうかはまだわかりません。というのも岸田派から起用した寺田稔総務大臣など、入閣見込みの3人に早くも旧統一教会との関係があったことが明らかになっているからです。関与の深さによっては人事差し替えなどの混乱が起きることもありえます」

旧統一教会との不適切な関係をめぐっては、関係断絶を指示した岸田首相自身もまた、広島地区の統一教会長とツーショット写真を撮っていたことが明らかになっている。下手をすれば、岸田首相自身が旧統一教会との関係を問われかねない状況だ。はたして「脱・旧統一教会内閣」は首相の狙い通り、脱安倍派、岸田カラー発揮へのきっかけとなるのか? その先行きはいまだ不透明だ。

写真/AFLO