リアクションのコツは「目線の先」を想像!

根岸:台本の中に、言葉以外のセリフがありますよね、ワーとかキャーとか。こういうセリフはどうやって演じたらいいんでしょうか?

前田:いわゆるアドリブ的なセリフかな? わたしとしては、セリフの延長線上にあって、自然と出てくるように。息づかいひとつにも意味があると思っているので、練習していて「変だな」と思ったら録音して聞き直して、状況にあっているかなども確認します。

富田:わたしがセリフを言うときは、その目線の先にあるものや、感じている匂い、どんな音が聞こえているか、というのを台本に書くようにしていて。例えば、目線の先に桃がいたら「桃、目線」とか。ほかにも、急に桃が出てきたときのリアクションと、急にクマさんが出てきたときのリアクションは、同じ「わっ!」だとしても、それぞれ変わりますよね。大きさも存在感も違うので。そういう目線の先にあるものを想像して、補足を書くようにしています。

井上:「ワッ!」とか、マイク前に立って声を出すだけだと言いにくいよね。そういうときは普通に手とか動かしていいと思うよ。服が動く音がノイズで入るとダメだけど、体ごと演じたほうが楽に出るものもあるから、そういうのを考えながらやってもいいかもしれない。

富田:かおりん(前田)は、「もーっもっもっもっ」って桃が高笑いするときの声は、手を使っているよね。

前田:声だけだと違和感があって、自然と動いちゃった(笑)。元々、体が動くタイプというのもあるんですけど、戦闘シーンとか演じていると拳を打つときも、体のどこに力が入っているのか、ダメージを受けながら攻撃しているのかも、なんて考えながらやっています。わたしも最初からそうしていたわけではなくて、先輩方の芝居を現場で見て「真似してみよう!」とやってみたらハマったので。逆に全く動かない方もいらっしゃいますよね?

井上:いる! わたしは動いちゃうタイプ(笑)。練習から、体の動きを意識しておくといいかもね。

富田:収録中に絶対に動いちゃいけないみたいな意識は、なくても大丈夫かもしれない。自由にやってみたらいいかもね。

根岸:ありがとうございます! やってみます!

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