迷った時に帰る場所みたいな曲ができた

──1月にリリースした1st EP『AINNOCENCE』と7月リリースの2nd EP『IMA』と、どんどん音楽性の引き出しが広がっていますよね。

『AINNOCENCE』の3曲では、Aile The Shotaとしてのポップスの形を3つ作ってみて、『IMA』ではまた違うことをやってみました。今全部で7曲あって、改めて聴きかえすと、特有のメロディーラインや声質の感じがAile The Shotaっていうアーティスト性を保ってくれてるなと。

何をやってもAile The Shotaになるっていう自信が生まれましたね。一緒に音楽をしたい方もたくさんいるので、今後もジャンルにこだわらずに、Aile The Shotaっていう存在自体をジャンルにしていきたいと思っています。

「THE FIRST」からソロデビューしたAile The Shotaって何者?_2

──『IMA』だと、特にリード曲の「IMA」はダブステップとEDMが混ざったような感じがとても新鮮でした。

この曲はまず、洋楽っぽい重厚なキックがあって疾走感もあって宇宙っぽい煌きがあって、っていう風にプロデューサーのKNOTTさんにトラックのオーダーさせてもらって。それで、トラックをもらってからJポップさを足しつつ歌詞を考えたんですけど、デビューから半年も経っていない中で感じることがすごくあったので、それを全部吐き出してみました。

──「誰かの腹を満たす 正しさは求めてない どこにいたってmy way」とか「前例がないから何 別に誰に代わるわけじゃないし」と、自分は自分のまま突き進んでいこうという意志が言葉になっていますよね。

周りに鮮やかなものがたくさん見えるスピード感で過ごしている中で、求められているものに寄っていってしまうんじゃないかって感じることがあって、音楽をやる意味について考えさせられたんです。

それで、「やりたいことを突き詰めたい」っていう気持ちを持って直感的に書いていきました。僕はめちゃくちゃ心変わりが早いタイプなんですが、それでも芯は絶対に変わりたくなくて。今後迷った時に帰る場所みたいな曲ができたと思います。