マンション価格はかつてないほどに高騰
東京五輪から間もなく1年。開催が決まった2013年頃から、不動産価格が高騰を続けている。中でも、マンション価格の高騰が顕著だ。コロナ禍でもその勢いは衰えず、むしろ、より一層の加速を見せている。
首都圏の新築マンション価格はバブル期超え
2022年4月の東京都23区の新築マンション価格の平均は、7,344万円。その前年、2021年度の平均価格8,449万円は、昭和のバブル期を超え過去最高を更新した。
各月の契約率も、好調の目安となる70%を概ね超えており「価格が高いにもかかわらず売れ行きも好調」という状態が継続している。
価格が高騰しているのは、新築マンションだけではない。中古マンションは、1度目の緊急事態宣言が出された際に大きく価格を落としたものの、その後は高騰基調が継続している。
2022年5月の東京都の平均坪単価は、約293万円。60㎡のマンションなら5,300万円ほどだ。一方で、コロナ前の2019年同月・同エリアの平均坪単価は約230万円。この3年で、中古マンションは1,000万円以上(60㎡換算)値上がりしていることになる。