「駅近」「ブランド」「タワー」はより顕著

新築マンション販売とともに中古マンションの仲介を手掛ける伊藤忠ハウジングの取締役経営管理グループ長・西健悟氏は、次のように語る。

「当社が販売する新築物件の売れ行きは好調です。とくに、都心物件は高価格帯の住戸も非常によく売れています。当社が販売する『クレヴィア』は、ブランドが認知されていることも好調の要因と考えられますね。中古マンション市場でも『クレヴィア』ブランドの物件の査定価格は1年前と比べ100~137%(平均111%、首都圏39物件調査)程度、上昇しています」

(出典:伊藤忠ハウジングマガジン)
(出典:伊藤忠ハウジングマガジン

同社が販売した、東急目黒線不動前駅徒歩4分、地上21階建、2015年築の「クレヴィアタワー目黒不動前」は近年、新築分譲時の120%ほどの価格で取り引きされているという。

コロナ禍をうけ、郊外エリアの物件にも価格高騰が見られるようになっているものの、やはり「駅近」や「ブランドマンション」「タワー」は根強い人気があり、価格上昇もより顕著に見られる。

東京五輪も終わった今、なぜマンション価格はこれほどにまで高騰しているのだろうか?

その理由は、高騰の背景に「東京五輪以外のもの」があるからだ。