経済的な事情で支払いが苦しい家庭の手続きも「忙しくて気が回らなかった」
前述の通り、引き落としがなされたかどうかの児童別の記録もなく未収金がいくらなのかさえ分からない年もあるが、A氏の補填額は2012年以降、今春退職するまでに約2000万円に上る。この異常な状況を、校長B氏の行動が拡大させる。
「X小から給食センターへの支払いはいつも遅れ気味で、センターは令和6年(2024年)5月に学校に、前年度分の給食代金を支払ってほしいと催促しています。
そこでB校長はA氏による異常な会計に気づいたのですが、そこで市教委に報告せず、A氏と同じように自費による補填を始めたのです。それが約1年後までで約1700万円になります」(幹部)
その後も学校からの支払いは滞ることが続く。今春A氏が退職しB校長も補填をやめていたX小の会計は破綻。年度末のことし3月に受け取る代金を払ってもらえない給食センターがしびれを切らして市教委に駆け込んだことで問題が認知されたという流れだ。
なぜA氏は保護者への督促をしなかったのか。
「経済的な事情で支払いが苦しい家庭も確かにあります。しかし最近は就学援助費や児童手当を学校徴収金に振り向ける手続きを取ることもでき、引き落としができなかった家庭からは事情を聴いてそうした制度に結び付けたりして徴収漏れが出ないようにする必要があります。
そうした行動をA氏は何もやっていないみたいなんです。理由を聞くと『もう忙しくて気が回らなかった』とか言ってます」(幹部)













