毎月9000円…保護者に督促をしなかった事務員

舞台になったX小学校は京阪奈3府県にまたがる「関西文化学術研究都市」とともに生まれた新興住宅地にあり、600人規模の児童が通う。

「11月2日、市教委が記者会見で今回の事態を公表する前に、保護者には説明会が開かれました。その際『学校名は公表しないでほしい』との声が保護者から上がったそうです」と市関係者は話す。

市教委の説明では、事務職員A氏は京都府の任用職員として2012年春に同校に赴任し、その年度には徴収金不足が始まったとみられている。24年度からは非常勤職員の待遇で勤務し今年3月末に退職している。

「本人は、『前の勤務校ではきちんと会計処理をしていた。(X小で)適切な処理をしなくなった時期は覚えていない』と話しており、帳簿も残っていないのではっきりわかっていません。令和元年度(2019年度)に会計システムが変わった後は記録があるのですが…」(市教委幹部)という状況だ。

木津川市役所((写真/PhotoAC)
木津川市役所((写真/PhotoAC)
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A氏が退職した後の今年6月、給食センターから「X小から給食代を払ってもらえない」との通報を受けた市教委がB校長にただして巨額の不適切補填が発覚した。

「X小では昨年度までなら3900円の給食費のほか教材費、PTA会費、修学旅行の積立金など、毎月多い学年では9000円くらいの徴収金を口座引き落としで保護者から受け取ってきました。こうした徴収や支払いは公金ではなく学校内で行なう“私会計”として行なっています。

A氏の業務は入ってきた金を項目別に管理し、引き落としができていない保護者には督促をすることでしたが、これを何にもやっていなかったのです。自転車操業のように入ってきた金を支払いに充て、足りない分は督促して徴収するのではなく自腹で補填する、ということを繰り返していました」(幹部)

(写真/PhotoAC)
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