酒を飲まないのは当たり前? それでもナンパは健在
「今の子は、そもそもお酒を飲まないので……」
そう話すのは、都内の大学で学園祭の運営をサポートする教員のAさんだ。Aさんが勤務する大学では、学園祭での飲酒が全面的に禁止される以前、キャンパス内で酒を飲む学生や泥酔して救急搬送される学生も珍しくなかったという。
「ひと昔前までは、学祭だけでなく、新歓(新入生歓迎会)でも飲酒トラブルが目立っていました。行事がない日に、キャンパス内や部室でこっそり酒を飲んでいる学生を見つけて、注意することも珍しくなかったです。
でも今は、そもそも飲みに行かない学生が増えている印象です。SNSが当たり前の世代なので、ネット上での拡散を恐れて羽目を外さないように意識している部分もあるんじゃないかと思います。コロナ禍以降、リモートの講義が増えて、学生同士の交流が減ったことも背景にあるかもしれませんね」
都内の大学でスポーツ系のサークルに所属する4年生のマユさん(仮名)にとっても、大学構内で酒を飲まないのは当たり前だという。
「学祭で売られているのはご飯かジュースがメインで、お酒を売ってるのは見たことがないです。サークルで『アルコールはダメですよ』って言われた覚えもないですね。みんなそもそも学校でお酒を持って歩くのはダメっていう認識があるので注意する必要もないんだと思います」
だが、マユさんが学園祭の会場で気にしているのは、来場者から自分たちに向けられる視線だ。
「お酒がなくても、ノリノリでナンパする男の子はいますよ。私が声を掛けられたのは、違う大学に通う年下の男の子でした。インスタだけ交換して特に発展はなかったです。知り合いの男の子は、『かわいい子が多い』と噂のある大学の学祭に行って、彼女ができていました。
ナンパ目的かは分かりませんが、キャンパス内にはお父さん世代の男性も全然いますし、毎年ノリのいいおじさんに1人は遭遇します。私の大学は、キャバクラで働いてる子も結構いるんで、その子たちのお客さんも一部は来てるみたいです。
女の子が呼んだとかは聞かないので、お客さんが自分で調べて来ているんじゃないですかね。ぶっちゃけ気持ち悪いですよ。どこで見られているのか分からないので、警戒はしています」(マユさん)
都内では、ゲストライブやトークショーなど、一部の企画では入場時に身分証の提示が求められるケースはあるが、学園祭そのものへの入場は制限されていないようだ。













