中国側が本当に警戒しているのは、ドラマの描き方ではなく…

韓国の朝鮮日報は、今回の問題が外交問題に発展する兆しがあると伝えた。もっとも、批判を担っているのは今のところ国営テレビと党系メディアである。外交当局が公式の場で取り上げるかどうかが、中国側の温度を測る一つの目安になる。

同じ作品が、海峡を挟んで異なる受け止めを生んでいる。ニューズウィーク日本版は、中国のユーザーが批判に同調する一方、台湾のユーザーはドラマを純粋に楽しんでいるとみられると伝えた。環球時報は、日本国内にもドラマに疑問を呈する声があると指摘している。

中国側が本当に警戒しているのは、ドラマの描き方ではなく、日本の安全保障政策が転換点にあるという現実そのものだろう。日本の側から見れば、懸念は文化交流の先細りにもある。コスプレ禁止の例が示すように、一度政治的に問題視された作品群は、現地で展開しにくくなる。

批判が一過性の論評で終わるのか、規制や上映・配信面の措置に波及するのか。そこが、今後の注目点になる。物語は終盤に入ったが、中国側の警戒が収まるかどうかは、日中双方の外交次第といえそうだ。

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文/東銀座コンフィデンシャル   写真/shutterstock