「自分がブスだから、この存在が嫌なの」中2で決めた美容整形
──中学生の頃に美容整形をしたと伺いました。
加藤由起さん(以下同) 中学2年生の終わり頃、美容整形をして一重だった目を二重にしました。まぶたに糸を入れて、二重の線を形成する手術です。ただ、その手術はうまくいかず、中3で修整手術をすることになるのですが。
──そもそも、美容整形をした動機は。
自分の顔が醜く思えて仕方がなかったからです。子どもは残酷だから、本当のことを言いますよね。小学校くらいのときから、友だちに「ゆきちゃんの目は小さい」なんて言われることがありました。中学生になると、男子から直接「ブス」と言われることもあり、傷つきました。
──思春期だと、そういう悪口をうまく処理するのも難しいですよね。
表面上は、“いじられキャラ”というポジションに自らいくことで、うまくやっているつもりでした。男子から辛辣なことを言われても「ちょっと、やめてよぉ(笑)」みたいな返しをしていたと思います。けれども、家に帰ると、ものすごく落ち込むんです。
それに、担任の先生から「つらいことがあったら言ってね」と話しかけられたこともあるので、もしかすると自分が思う以上に落ち込みを隠せていなかったかもしれません。
──当時、一人でいるときはどんな状態でしたか。
自分で自分を叩いたり、写真に写った自分の顔を黒く塗りつぶしたりしたこともありました。とにかくこの顔が嫌でした。ちょうどクラスでマドンナ的な女の子がいて、その子の目がぱっちり二重だったことも、私のなかで「一重は醜くて、二重はきれい」という偏った価値観が根づいたのだと思います。
──未成年が美容整形をする場合、親の承諾がハードルになると思うのですが。
ありがたいことに、母は理解を示してくれました。それまでの私が普通の状態ではなかったからかもしれません。当時、高校受験が控えていましたが、何しろ勉強さえも手につかなかったんです。中2のある日に、泣きじゃくりながら母に「自分がブスだから、この存在が嫌なの」と訴えました。本当に死んでしまいたいと思っていたんです。
それを聞いた母は、あまり詳しくは聞かずに、「わかった。美容整形手術を受けよう」と言ってくれました。費用は30万円くらいだったと思います。
──母親は理解があった。
美容整形に関しては、話がスムーズでした。思い返すと幼少期、母は私のまぶたの上を綿棒でずーっとなぞっていました。「二重になってほしい」という願いを込めてやっていたのだと思います。母なりに、私の容姿に対して思うところがあったのでしょう。













