「ほとんどの子が『ごちそうさま』を言ってくれます」
矢口さんの投稿に共感する声は多い。一方、「ごちそうさま」を言わない子どもの家庭環境に配慮すべきとの意見も目立つ。
「その様に親から教育されてないから子ども食堂に通うのでは。子どもは被害者なのです」
「腹を空かせている子どもってのはそれぐらい弱い存在。本来なら親が食事を用意すべきなのにそれに頼れないから子ども食堂を利用していることを理解してあげてくれ」
さらには、店側に子どもへの教育を求める意見もみられる。
「そこまで教えられないような家庭環境だから、子どもが子ども食堂に来ると思う。その辺も教えてあげて下さい」
「(ごちそうさまを)言わないのではなく、知らないのだと思います。素晴らしい仕事ですので教育もしてくれると嬉しいです」
その一方、「ラーメン屋さんが教えてあげろって言っている人いるけど、店に子どもの教育まで求めるのは筋違い過ぎ」と反論する声も。
一連のSNS上での反応を矢口さんはどう受け止めているのか。
「店の営業で余裕があるときは、『ごちそうさま』を言わずに出ていった子に対して教えたりはしています。ただ、バタバタしているときはどうしても限界があります」
その上で、こう強調する。
「Xを見ていると、子ども食堂に来る子は貧しくてそんなに教育を受けてない子だから気にするなみたいなことが書かれている。でも、そういうわけではなくて、貧富の差は関係なしに、ほとんどの子が『ごちそうさま』を言ってくれて、言わない子の方が少数なんです。
感謝を強要しているわけではなく、感謝する心を養ってもらえたらなと。そういう意味を込めて、Xにポストしました」
矢口さんは「店が続く限り、子ども食堂は続けていきたい」と話す。手弁当で支援をする側にどこまでの役割が求められているのか。「ごちそうさま」を言うかどうかというマナーの問題以上に、SNSで賛否を呼んだ今回の投稿の背景には難しい問題が横たわっている。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班












