「ママまで何かされたら嫌だ」自ら110番したB子ちゃん
電話がつながらず、B子ちゃんが玄関へ戻ると、男はニヤニヤしながら距離を詰めてきたという。
「LINE?」
男はカタコトの日本語でそう尋ねた。
「なんだか嫌な感じがした」というB子ちゃんは、「NO LINE! LINE持っていない!」と答えた。さらに「バーイ、バーイ」と手を振り、男に帰ってもらおうとした。その直後だった。
男はB子ちゃんの細い手首を強くつかみ、体を強引に抱き寄せてキスを迫ったという。
身体を触られパニックになりながらも、B子ちゃんは必死に抵抗した。そばには自宅で飼っている犬もいた。
やがて男は玄関から立ち去った。母親はまだ帰ってこない。B子ちゃんは再びA子さんに電話をかけたが、やはりつながらなかった。そこでB子ちゃんは、自分で「110」を押した。
後にA子さんが、とっさに110番した理由を娘に尋ねると、こう答えたという。
「ママは近くに買い物に行っているから、帰ってきたらあの犯人と会ってしまうかもしれない。ママまで何かされたら嫌だ、ママを助けなきゃ」
自分が被害に遭った直後、B子ちゃんが心配したのは、買い物から戻ってくる母親のことだった。そのころA子さんは、娘のために買ったパイナップルなどが入った買い物袋を手に、自宅へ向かっているところだった。
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取材・文/中山美里 集英社オンライン編集部ニュース班














