最終赤字は「173億円」 株主総会では森岡氏が謝罪する一幕も

「沖縄は日本の観光産業の変化の起点となる」。ジャングリアの開業を半年後に控えた25年1月28日、東京都内で開かれた会見でこう力説していたのは、コンサルティング会社「刀」の森岡毅CEOだった。

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の再建の立役者とされ、「希代のマーケター」とも称される森岡氏が仕掛け人として立ち上げたジャングリア。会見には当時の石破茂首相が出席し、「ジャングリアの開業は大きな意義を持つ」とお墨付きを与えたことも期待感に拍車をかけた。

あれから1年と7か月あまり。9月25日、那覇市内で開かれたジャングリアの運営会社の親会社「ジャパンエンターテイメントホールディングス」の株主総会では、かつて誇らしげに手掛けたテーマパークの展望を語っていたのとは対照的な森岡氏の姿があった。

ジャングリア沖縄 https://shueisha.online/articles/-/254712
ジャングリア沖縄 https://shueisha.online/articles/-/254712
すべての画像を見る

「ジャパンエンターテイメントの筆頭株主となっているのが、森岡氏が率いる刀。この日の株主総会では、開業1年が経ったジャングリアの来場者数が、目標の150万人を大きく下回る100万人にとどまり、最終赤字が173億円にまで膨らんだことが明らかにされました。株主からは経営悪化の責任を問う声が上がり、経営を主導してきた森岡氏が自ら『申し訳ありませんでした』と謝罪する一幕もあったようです」(地元メディア関係者)

一方、加藤健史CEOは「今後も変わらずパークの運営を継続していく」とコメントし、事業継続の方針を明確にしている。琉球新報などの報道によると、森岡氏は株主総会終了後、報道陣が待ち構える入口には姿を現さず、別の出口から会場を後にしたという。