理想の生活は、お金だけでは叶わないことを知る

ここで一つ、残酷な真実が見えてくると思う。いくらお金があっても、理想の生活のすべては叶わない。やりたいことを叶えるにはお金以外にも「時間」や「健康」、そして「共有する相手」が必要だからだ。

「世界一周旅行に行きたい」と思っても、長期休暇が取れない仕事なら定年退職後まで叶えられない。「美味しいものを食べたい」と思っても、健康を害していれば叶わない。「昼からビールを飲みたい」と思っても、そこに友人がいなければつまらない。

理想の生活とは、お金だけでなく、時間、健康、人間関係のバランスの上に成り立つものだ。今の仕事を続けている限り理想が叶わないのならば、「働き方」について今この瞬間から真剣に考えるべきだし、資産形成に躍起になって友人との付き合いを蔑ろにしたら、資産は築けても、その先に喜びを分かち合う仲間はいない。

写真はイメージです
写真はイメージです
すべての画像を見る

ゴールが決まると、行動が変わる

「月100万円稼ぎたい」「資産1億円をつくりたい」という漠然とした目標では、何をしていいかわからない。

しかし、理想を満たすために「あと月5万円あればよい」ということがわかれば、副業で月5万円稼げば解決する。あるいは「月5万円の配当が欲しい」と考えて「高配当株を全力で1500万円買い集める」という戦略もとれるだろう。

さらに月10万円多く稼げば、今すぐ5万円は理想を叶えるために使いながら、残りの5万円を積立投資に回して将来への備えも加速する。

理想の生活に家族や友人の存在が不可欠なら、日頃から関係を大切にしよう。相手の大切さを意識していれば、一つ一つの言葉選びだって丁寧になる。
取るべき行動が具体的になれば、人は迷わなくなる。迷いが消えれば、漠然とした不安も消える。細かく噛み砕いて、逆算して、「あとはやるだけ」の状態をつくるのだ。

もし今の働き方では理想を叶えることができないのであれば、「働き方」そのものを見直す必要がある。転職をしたり、副業を始めたり、将来の独立を考えて準備したり。今の人生の延長線上に「理想」がないのであれば、すぐに行動を起こすべきだ。

変化は怖いかもしれない。でも理想を掲げた今、それを無視した現状維持は、もっと怖いはずだ。だって、その先にゴールはないのだから。

今まで行動できなかったのは、君が怠けていたからではない。ただ「理想」を意識していなかっただけだ。

でも、今は違う。理想という「地図」を手に入れた以上、行動することはもはや「義務」ではなく「希望」になる。

文/IK 写真/shutterstock

きみを自由にするお金という武器について 35歳でサイドFIREした父が子に伝えたい10のこと(かんき出版)
IK
きみを自由にするお金という武器について 35歳でサイドFIREした父が子に伝えたい10のこと(かんき出版)
2026/9/3
1870円(税込)
312ページ
ISBN: 978-4761278915
億り人になる必要はない。
いまある制度を使い倒して、
正しく、戦略的に「バグ」をつくりだせ!

家族がお金の不安なく過ごすためには、ちょっとした知恵と工夫が必要だ。
知らない人が損をする、シビアな時代のための、お金の貯め方、増やし方、使い方のすべて。

「時間」は誰にでも平等に与えられた資産。子どもの貴重な約20年もの時間を生かさないのは親の勉強不足であり怠慢である。子どもに苦労をさせたくなければ、親がしっかりとしたお金の知識を身につけ、それを次の世代に渡していく必要がある。

お金は未来の子どもたちとのコミュニケーションツールだ。
本書を読めば、子どもが成人になるころには、お金の話を対等にできる関係が築けるようになるだろう。
amazon