「費用は県が負担」匝瑳市の負担はなし

今回の調査によって、種類や個体の状態などについて新たなことが判明する可能性もある。

大型クジラの処分をめぐっては、巨体をどのように移動させ、最終的にどこへ処分するのかが大きな問題となる。

波にもまれたからか、臭気は少しおさまったという(写真/フチザキさん@fuchizaki提供)
波にもまれたからか、臭気は少しおさまったという(写真/フチザキさん@fuchizaki提供)
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過去には海へ運び出して沈下させたケースもある。2023年に大阪湾へ迷い込み死亡したマッコウクジラ、通称「淀ちゃん」は、岸壁へ運んで学術調査などを行った後、紀伊水道沖まで船で運ばれ、海中に沈められた。

大阪市の公表資料によれば、この一連の処理をめぐる契約額は約8000万円に上り、後に費用や契約手続きについて検証が行われることになった。

一方、今回の匝瑳市のケースでは、沖合への運搬ではなく、漂着した海岸で埋却する方針が選ばれた。処理にどの程度の費用や人員が必要になるのか、海匝土木事務所が答える。

「費用、人員については、一連の作業完了後精査しますが、海岸管理者である県が負担しますので、市の負担はありません」

環境省が示す海岸漂着物対策の基本方針でも、海岸管理者には管理する海岸について、漂着物などを処理するために必要な措置を講じることが求められている。

新堀浜を含む地域を管轄する海匝土木事務所は、匝瑳市と旭市の2市を管内としており、北九十九里海岸の海岸事業も担当している。

9月19日に巨大な姿を現してから11日。

一時は台風による高波で作業の見通しさえ立たなかったクジラは、国立科学博物館による調査を経て、ようやく処分されることになる。

ただし、30日の調査で何がわかるのか、実際の処分にどの程度の人員と費用を要したのかについては、作業終了後に改めて明らかになる見通しだ。

取材・文/集英社オンライン編集部