東出昌大を探して「アポなし」で山へ
――東出昌大さんとは、もともと知り合いだった?
まったく面識はなかったです。週刊誌で山暮らしをしているって記事を読んで、『この人を撮りたい』と思ったのが最初でした。
――当時、東出さんは都会を離れて山小屋で狩猟生活を送っていると報じられ始めた頃ですね。
絶対に面白いと思ったんですよ。あの人の生活を撮れるなら、うまくいくって。でも連絡先もツテもないから、ネット上で住んでいると噂されている場所まで探しに行きました。レンタカーを借りて。
――アポなしで直撃ですか!
結局、ネットに書かれていた場所は違ったんですけど。畑にいる人にスマホを見せながら、「この人知りませんか?」って聞いたりして。
その後もテレビマン時代の知人に連絡したり、記事を書いた媒体に企画書を送ったり、「東出さんに渡してもらえませんか」と頼んだり、記事を書いた人や写真を撮った人までSNSで探して連絡しましたけど、全部ダメでした。
――それでも諦めなかった。
そのうち東出さん本人につながるホームページを見つけて、そこから企画書を送って数日後に本人から連絡が来ました。
「いろんな話が来ていて全部お断りしてますけど、何かの縁だから一回来てください」みたいな返事だったと思います。1泊2日で行って、いろいろ話して帰るころには「ちょっと前向きに考えます」と言ってくれました。
そこで覚悟を見せるためにも当時住んでいた都内から、東出のもとへ通いやすい場所へ引っ越して、季節がひと回りするくらいは撮りました。東出さんの撮影と前後して、『二子山部屋 sumo food』も始まりました。
――二子山部屋とは、どういうきっかけだったんですか。
実は2020年頃に、僕から一度声をかけています。テレビ時代に『深イイ話』で何度か密着させてもらっていて、面識があったので。YouTubeを始めたときに「面白そうだな」と思って声をかけたんですけど、そのときはできなかったんです。
その後、約3年を経て、今度は二子山親方側から声がかかり、撮影が始まった。稽古だけでなく、食事、買い出し、何気ない会話までカメラに収める。相撲中継では見えない力士たちの日常は、再生回数1190万回を超える動画も生まれている。














