「海外視察」に総額2億円超…見えない公金の全容

福岡県議会事務局が8月に公開した海外視察記録によれば、2023年8月から今年4月までに県議会予算で23回の海外活動が行なわれ、総額は約2億6496万円に上る。

蔵内氏の前任議長の香原勝司氏(59)が、2024年2⽉のフランス視察で1泊16万9000円の部屋に泊まっていたことや、蔵内、松尾両氏らが昨年11月にフランスで1人あたり約20万円の夕食会に出席していたことも発覚した。

ところが、費用の全容は公開資料で見えてこないという。

「例えば問題のバンコク視察も、県議会資料では香原、蔵内、松尾氏ら県議5人と随行員が参加していますが、県議4人は別のベトナム視察から合流したため、この資料には会派代表者1人分の45万2000円のみが計上され、議長らの費用は別の資料に計上されています。そして現地の車両や通訳などの『委託費』は、当初契約の61万3000円から202万9000円と3.3倍に膨らみ、随行職員の費用を入れて計283万円かかっています。

しかも視察には他に福岡県タイ友好議員連盟の15人も参加しています。大田氏らが含まれるとみられますが、参加者名は公表されず、旅費も資料には記載がありません。

その後に、毎日新聞などの報道で、タイ友好議連を含む任意団体の各種議連に福岡県が毎年1200万円規模の補助⾦を出していたことが暴露されました。結局バンコク視察にいくら使われたのか、委託費がなぜ3倍以上に膨らんだのかも解明されていません」(地元記者)

過去には、ハワイ視察で1泊11万円超の“超高級ホテル”に宿泊したことも(写真/shutterstock)
過去には、ハワイ視察で1泊11万円超の“超高級ホテル”に宿泊したことも(写真/shutterstock)

こうした補助金の使い方を許してきた県の服部誠太郎知事(72)は「蔵内氏に知事にしてもらった」(県政界関係者)と評される人物。NHKは「海外視察のワンヘルス関連は服部知事はほとんど行っていて、かなりの税金が注ぎ込まれている」との視察同行者の声を報じている。県は現在、ワンヘルス施策の必要性や妥当性について行政改革審議会で検証・評価を進めている。

服部誠太郎知事(本人SNSより)
服部誠太郎知事(本人SNSより)