「韓国国歌の代わりに北朝鮮国歌が演奏され…」

多額の公費をいっときのイベントに費やすべきではないとしてマンション型の選手村建設をやめ、経費節減を図った愛知県などの判断は合理性があるとは言える。だが、結局費用は激増した上、『カネの問題ではなく大型イベントを運用する能力自体が主催者にあるのか』との疑念の声が出るほどお粗末な不祥事が続いている。

「宿泊施設では男女が同室に割り当てられたりダブルブッキングが起きたりもしました。
サッカーの韓国チームを乗せたバスは試合会場とは違う野球場に到着しました。コンテナから『脱出』できた韓国男子バスケのチームは、日本との決勝戦が午後に予定された20日の朝、ホテルに予定のバスが来ず、午前中の練習ができなくなりました。さらにホッケー男子の韓国対バングラデシュの試合前には韓国国歌の代わりに北朝鮮国歌が演奏され、大会組織委員会が韓国に謝罪しました。

クリケット女子の中国対バングラデシュの試合では大雨の後のグラウンドの排水が追い付かずに試合が中止になり、世界ランキングの順で次に進めるという規定でバングラデシュが準決勝に進出し、中国チームは試合もせずに敗退して帰っていきました。

17日には大会に合わせてライトアップされた名古屋市役所を撮影していたドローンが西庁舎に衝突。ドローンは県が委託した業者が飛ばしていましたが、航空法が義務付ける飛行計画の届けが国に行われていませんでした」(地元記者)

短くて足が出るベッド(SBSより)
短くて足が出るベッド(SBSより)
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毎日のように不手際が続く大会。地元記者は「そもそも今大会は、OCAが昨年の11月になって2競技の追加実施を求め、参加選手と役員の総数は1万7000人以上になると言い始めました。これに組織委会⻑を務める⼤村秀章・愛知県知事は8月に『物理的に宿泊施設がない。それでも来るのなら⾃分たちで何とかしてもらうしかない』と反発し主催者の中での亀裂が露呈していました」と話し、本番前から異常な状態だったことを明かす。

19日夜の開会式を見た人からは「東京五輪の開会式よりもよかった」との声がSNSで上がっている。だが、開会式は地上波で生中継されず、ほとんどの人は目にすることもなかった。悪いことばかりが目立つ愛知・名古屋アジア競技大会はこの先どうなるのだろう。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班