アメリカ人にとっては都市部で食べるハンバーガーと同程度
客単価4000円の和牛バーガーの店を例にとるとわかりやすい。
米労働統計局(BLS)によると、アメリカ人の2026年4月~6月のフルタイム労働者の週間賃金中央値は1251ドル。月額に単純換算すると約5421ドル。1ドル150円台前半で換算すれば、約80万円台前半~半ばとなる。
4000円の和牛バーガーは約26ドル。月収に占める割合はおよそ0.5%だ。
厚生労働省の2025年賃金構造基本統計調査では、一般労働者の所定内給与額は月平均約34万600円。単純比較はできないものの、日本の月収水準に置き換えると1600円~1650円程度になる。ホットペッパーグルメ外食総研による、首都圏・関西圏・東海圏の有職者を対象とした調査では、外食ランチの平均予算は1338円だった。
日本人から見れば4000円は高級ランチだが、米国人の所得水準と円安を考慮すると、その負担感は日本人の一般的なランチとそう大差がなくなってくる。
ニューヨークの人気店「Black Tap Craft Burgers & Beer」では、バーガーにドリンク、税、チップまで加えると30ドル台になる。ロサンゼルスの「Father's Office」でも、バーガーは23ドル、フライドポテトは8ドル。飲み物や税、チップまで含めれば40ドルを超えることも十分にあり得る。
どちらも最高級店とまでは言えない店だが、単価は円換算で4000円~7000円程度である。都市部の人気店では、バーガーにサイドやドリンク、税、チップまで含めると、1人30~40ドルを超えることも珍しくない。
少なくともニューヨークやロサンゼルスなどの都市部の外食価格に慣れた訪日外国人にとって、4000円という価格は日本人が感じるほど突出して高価とは限らない。
しかも、単に「Wagyu」という表記ではなく「Japanese Wagyu」を食べるという付加価値がついてくる。神戸牛、松阪牛、宮崎牛などのブランドが追加されれば、価値はより高くなるというわけだ。













