高級タワマンに住みながら生活費を切り詰める悲哀
住宅ローンの返済負担が重くなれば、たとえ子育てに追われるようになったとしても仕事を辞めるという選択肢が消える。さらに、外食や旅行などの家族イベントや将来に向けた貯蓄・投資を抑える必要が出てくるだろう。
もちろん、金利が1%から2%になっただけで直ちに返済不能になるわけではない。しかし、年間約50万円の負担増を吸収するため、生活費を切り詰めざるを得ない世帯は出てくるだろう。
問題なのは、低金利とマンション価格の上昇が続くことを前提に、家計の余力をほとんど残さず多額の住宅ローンを組んだ世帯だ。金利が上がれば返済負担が増し、売却しようにも中古市場の流動性が低下する。価格が下がればローン残高を下回る可能性まで出てくる。
「苦しくなったら売ればいい」という逃げ道が機能しなくなることこそ、金利ある世界で高額な住宅ローンを抱える最大のリスクなのかもしれない。
取材・文/不破聡 写真/shutterstock













