リセールバリューに注目が集まった都心の高級マンション
マンション価格の高騰は、消費者に従来とは異なる変化をもたらした。保有する物件の資産性に注目するようになったのだ。
過去5年以内にタワマンを売却した人を対象とした、2024年のLIFULL HOME'S「タワマン売却に関する意識調査」において、タワマンを自宅用として購入し、売却した人に購入時の考えを尋ねたところ、「いずれ売却しようと思っていた」との回答が45.9%に上っている。永住目的の割合よりも多いのだ。
また、「売却したタワーマンションに住んでいて良かった点」で、資産価値が高いとの回答は54.0%で1位になっている。
かつて都心のタワマンは駅から近いことや眺望、高級感などの住む価値の高さが選ぶ基準の多くを占めていた。しかし、価格上昇が続く中で売りやすい・値崩れしにくいなどの「資産性」も購入を検討する重要な要素になったのだ。
近年は共働きで世帯年収が高いパワーカップルが台頭。1億円を超えるようなタワマン購入の一角を担うようになった。高い資産性を期待できるマンションであれば、子育てや親の介護などライフステージが変化した際に売却して住み替えるという選択肢も取りやすい。
しかし、「金利ある世界」の到来により、状況は一変してしまった。特に価格高騰時に変動金利で借入額を大きく膨らませた、家計の余力が小さい世帯ほど影響を受けやすい。
マンション価格が大きく下落し、売却価格が住宅ローン残高を下回れば、売却してもローンを完済できないオーバーローンに陥る可能性があるからだ。自己資金を投入して売らなければならないという事態も見えてくる。













