1970年の屈辱
兄妹デュオのリチャードとカレンが「カーペンターズ」名義で、ロサンゼルスのA&Mレコードと契約を結んだのは、1969年のことだった。だが、その年にリリースされた彼らのファースト・アルバム『オファリング』は、当時はほとんど注目されなかった。
ただ、ビートルズのヒット曲をカヴァーした「涙の乗車券(Ticket to Ride)」がビルボードのHOT100で、最高54位にランクインしたことによって、一部の音楽ファンには好印象を残した。
そして続く1970年にリリースされたシングルの「遙かなる影<(They Long to Be)Close to You>」が大ヒット。7月25日から4週にわたって全米1位の座をキープしたのだ。そうした勢いもあって、セカンド・アルバム『遙かなる影』はベストセラーになっていく。
さらに収録曲からシングル・カットされた「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」が2位まで上昇したことによって、カーペンターズは1971年のグラミー賞で最優秀新人賞に輝いた。














