「テレビで今やっていいの?」オリラジ中田に直球イジり

RADIO FISHの『PERFECT HUMAN』が歌われる際には「テレビで今やっていいの?」と中田敦彦(オリエンタルラジオ)をイジり、せいや(霜降り明星)とヒコロヒーの『ジンギスカン』に対しては「楽しい結婚式になりました」と溢れ出る披露宴の「出し物」感を指摘する。

視聴者を爆笑させた2人の「ジンギスカン」(画像/『24時間テレビ』公式SNSより)
視聴者を爆笑させた2人の「ジンギスカン」(画像/『24時間テレビ』公式SNSより)

あるいは、近藤春菜(ハリセンボン)に「チェ・ホンマンさんも?」と振って、春菜から「チェ・ホンマンは似てねぇだろ!」といつもの「じゃねーよ」の変化型を引き出す。

畑芽育とCRAZY COCOがあいみょん『マリーゴールド』を可もなく不可もなく歌ったあとは「もう歌詞いいね! 歌詞最高!」と、ストレートにイジりにくい2人の歌を絶妙な間合いで笑いに変える。

日テレの内輪ノリの厳しい感じと、それが生放送で問答無用に垂れ流されるゾクゾク感。その混沌極まる時間を、有吉が強引かつテクニカルに「おもしろい」に整序していく。

コーナー全体が意図的に仕掛ける違和感に、即興的に落としどころを作り、笑いに変えていく。意図的な「雑」が勘付かれそうな瞬間には、有吉が介入しライブ感に引き戻していく。

最後は有吉が落としてくれる。その信頼感が、視聴者を「雑」に「あえて」乗っかり楽しむ共犯者にする。笑いのピークは、きしたかののサザンオールスターズのモノマネだっただろうか。桑田佳祐の似てない全力モノマネが堂々とお送りされる時間。笑いすぎて吐きそうになった。

今回の『24時間テレビ』のテーマは「わたしの家族の話」だった。ここで「あえて」このテーマに引き戻して考えてみれば、有吉のスタンスもまた家族的だったかもしれない。

日テレ「ファミリー」が勢揃いしたとは思えないこの時間、そこに「ファミリー」感があったとしたら、混沌を引き受け、離脱せず、その場を成立させる有吉に何より感じた。

家族の時間はスムーズに流れる瞬間ばかりではない。アクシデントもある。問題も次々起こる。ただ、他の関係性とは違い、家族は簡単にリセットできない。だからこそ、ややこしい。内部に留まり、問題を引き受け、なんとか対処する。その連続だ。