偽祝い花は誰が発注? 運営会社に聞くと「担当者がいない」

8月17日、JR仙台駅前のアーケード街にプレオープンした「楊国福(ヨウゴフク)麻辣湯 仙台駅前店」での出来事だ。店先には開店を祝う色鮮やかな花が並んだが、そこに掲げられていた送り主の名前に、通行人は目を疑った。

地元・仙台市出身のプロフィギュアスケーターである羽生結弦さんや、鳩山由紀夫元首相の名前がデカデカと飾られていたのだ。プレオープン初日ということもあり、店頭には約100人の行列ができ、花を写真に収める客の姿もあったという。

これらの写真は瞬く間にSNSで拡散され、「本当に本人から届いたのか」と疑問の声が上がった。楊国福グループ本部が調査したところ、店舗側が本人の許可も得ず、本部にも無断で独自に手配したものだったことが判明した。

本部は「著名人が贈ったものではない」と無断使用を認め、花と関連SNS投稿の削除を指示。仙台駅前店は業務手順の見直しを理由に臨時休業に入り、22日に予定していた営業再開も「店舗体制の最終確認・調整」として延期されている。

楊国福麻辣湯 仙台駅前店による謝罪文(写真/公式SNSより)
楊国福麻辣湯 仙台駅前店による謝罪文(写真/公式SNSより)
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同店を自社サイトに掲載し、「中国マーラータン大手楊国福の代理店」とする東京都渋谷区の企業に記者が取材を試みると、「確かに仙台店舗はうちの店舗ですが、答える人がいないんです。担当者がいないんです」と困惑した様子で答えた。

誰が発注を決め、なぜ羽生さんらの名前を選んだのか。肝心の経緯は、なお明らかになっていない。