「餌付けにつながる」クマ出没への懸念、警察も捜査
国立公園内での度重なる投棄に対し、事案を共有している環境建築局の担当者は強い危機感を抱いている。
「これだけ複数日にわたって食パンの投棄があるということ自体、あまり聞いたことがない事態です。不法投棄という側面もあるものの、国立公園大山という野生動物や鳥などがいる場所ですので、動物たちを『餌付け』してしまう行為になると考えています」(環境建築局の担当者)
夏場はエサ不足から、クマが低い標高まで行動範囲を広げる時期だ。人間の食べ物の味を覚える「餌付け」は、クマを同じ場所に繰り返し出没させ、人里への接近や人身事故のリスクを高める。
「もしクマが出た場合は本当に危ないです。大山付近でのクマの目撃情報ですが、去年は登山道で見つかったのが1件でした。しかし、今年度に入ってからは、この8月の段階ですでに2度も出没がありましたので、今年は例年に比べて少し多いかなという感覚です」(環境建築局の担当者)
クマの活動が活発化するなかでの大量の食料投棄。「なおさらクマの出没を助長するようなことになっちゃうと困る」と担当者は語る。
現在、所轄の警察署が現場を確認し、不法投棄として捜査を進めている。「3日も連続で続きましたから『落としたというのは考えにくい』と警察もみています」と財団担当者は話す。
行政側も警察と連携してパトロールを強化し、防犯カメラの設置も検討しているという。
「お盆の期間中は近くに観光地もあり車通りは結構多かったものの、人家等がありませんので、夜間や早朝はわりかし人通りが少なくなります。そのため、犯人特定に至るのはなかなか難しい状況です」(環境建築局の担当者)
国立公園にひっそりと食パンや内臓を等間隔に並べる人物。その目的が何であれ、大山の自然環境や観光客の安全に影響を及ぼしかねない行為だ。本格的な秋の行楽シーズンを前に、警察による全容解明が急がれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













