「転売ヤーから購入するなんて、魂を売ってしまうようなもの」

八王子市から訪れた親子も、入場者特典を手に入れようと、朝から空席のある映画館を探したという。

「近隣の映画館がどこも満席だったので、事前予約しなかったことを後悔しました。それでもシールをあきらめたくなかったので、早い時間から空席のある映画館を探して大急ぎで来ました」

「ボンボンドロップシール」は、入場券の二次元コードをゲートでかざしたあと、館内スタッフから一人ずつ手渡される。映画公式サイトでも、複数の座席指定券を持っていても、同一上映回でもらえる特典は一人ひとつと案内している。

第一弾の特典ミニフィギュアはすぐに配布終了となっていた(写真/読者提供)
第一弾の特典ミニフィギュアはすぐに配布終了となっていた(写真/読者提供)

この日、入場者特典ではなく、劇場で販売されているグッズを目当てに訪れた30代女性は、シールが欲しい気持ちはありながらも、転売品の購入には強い抵抗があると話した。

「もしシールが手に入らなかったとしても、転売品は買いません。ちいかわが大好きすぎるので、転売ヤーから購入するなんて、魂を売ってしまうようなものです。恐ろしくて考えられません」

では、一般客への配布前から出品されていた商品は、どのように用意されたのか。ちいかわファンで、玩具メーカーに勤務する50代男性は、掲載された画像だけで商品の真贋や入手経路を判断するのは難しいとしたうえで、こう話した。

「配布前に出品されていたものについては、実物を入手する前に画像だけを掲載していた可能性もあります。一方で、現在は画像をもとに外見のよく似た商品を作ることも技術的には可能です。

ただ、出品画面だけで正規品か模倣品かを判断することはできません。購入する場合は、出品時期や商品の説明、実物の写真が掲載されているかなどを慎重に確認する必要があると思います」

真贋の確認は困難はであるし、そもそも公式が転売禁止をうたっている以上、購入すべきではないだろう。

転売対策としてグッズの購入制限も行われていた(写真/読者提供)
転売対策としてグッズの購入制限も行われていた(写真/読者提供)