真っ暗な映画館で汗が止まらず…
上沼恵美子さんへの不適切発言をめぐる騒動を機に、アルコール依存が深刻化した日々を明かしたスーパーマラドーナの武智さん。昨年、パニック症をきっかけに禁酒を決意した転機と、その後の人生に迫る。
──アルコール依存症と診断を受けてからも処方薬を服用しながらお酒を飲むなど、なかなかお酒がやめられなかった武智さんですが、よく禁酒できましたね。
武智(以下同) きっかけは当時、大ブームになっていた映画を観に行った日のことです。二日酔いのまま映画館へ行って、ジュースを買おうとしたら、買い方がわからなくなってしまった。
皆が当たり前のようにしていることが自分にはできないって事実に、急に汗が止まらなくなったんですよ。
戸惑いながら席に着いたんですけど、館内が暗くなった瞬間でした。心臓が締め付けられるような感覚に襲われて。「ここにおられへん」と思って映画館を飛び出しました。
後日、心療内科の先生から「それはパニック症だ」と告げられました。
不安症に続き、今度はパニック症まで発症してしまった。駐車場でぜいぜいと息を切らしている自分が情けなくて。
「このまま酒を飲み続ける人生なんか。それとも、今日で終わらせるんか」
しばらくそう自問した末に、答えを出しました。「もう、やめよう」と。
──体のことを考えると禁酒は大切です。一方で、お酒のメリットもあります。
「人とのつながり」という意味では、お酒は間違いなくプラスです。先輩とも仲良くなれるし、テレビ局の方やスタッフさんとも距離が縮まる。
実際、お酒の席で仕事のきっかけを得ることもありました。だから「飲めるほうが得か、損か」と聞かれたら、得な部分はあると思います。












