学生お笑い出身の芸人との違い
—どういうところが器用なんでしょうか?
学生お笑いは、部活動とかサークル活動でお笑いをやること自体が、青春ということじゃないですか。青春でお笑いをやっていた、学生お笑い出身の人たちって。
だから、人を笑わせる術とか、これをやったらウケるみたいなのがめっちゃ上手いというか、鍛えられて備わってる感じがするんです。だけど、学生お笑い出身じゃない芸人は、別のものに青春してきた、お笑いじゃないものに。
だから何かお笑い以外にも面白さを見出して、それを面白いと思ってる人間だから、なかなか最初はお客さんに合わせにくいとかはあるのかなとは思うんですよ。
—なるほど。佐々木さんの場合は青春をかけてきたものが野球で、そこでの面白さやウケることが基準になっていた。
そうですね。ただその分、学生お笑いの人たちにはない「俺はこれが面白いと思うんだ」っていうのがあるから、彼ら彼女らに負けないものを持っている自信もあるんですよ。学生お笑い出身の人たちは「お笑いファンが笑うこと」「ファンが面白いと思うこと」をするのはうまいけど、自分が面白いと思っていることをするのは、俺らのほうが向いてるみたいな感覚というか。
—すごくわかりやすいです。エバースはなかなか漫才で結果が出なくても「まだまだアウトプットのやり方が下手なだけで、もっとやったらもっと絶対に上手くなるだろう」と考えていたとも佐々木さんはおっしゃっています。それは確固たる自信ですよね。
でもそれって、M-1で決勝に行くっていう結果が出たから持てた自信の気もしますが(笑)。まあでもそうですね、自分のやり方で間違ってないんかな、みたいなものはある気がします。
後編「芸人として絶対にしたくないダサいこと」へつづく
取材・文/西澤千央 写真/垂水佳菜













