「事件のあった7月1日は、弟の葬儀の日だったと聞いています」

職場に告げられた弟の危篤。「それが凶行の引き金となった可能性が高いです」と取材に応じた元妻の母親が肩を落とした。

「啓輔(=飯島容疑者)の弟が最近亡くなって、啓輔はそれでひどくふさぎ込んでいる様子でした。10日ほど前に仕事を休み出したのも、その弟ががんと糖尿病で危篤になったからだと聞いています。

啓輔はお父さんがいなくて、お母さん一人に育てられたこともあって、弟や妹との絆が非常に深かった。特に弟とは本当に仲が良くて、いつも一緒にいましたし、その弟は娘(=元妻)や子どもたちのことも含めて、家族みんなと親交があり、仲良くしていたんです。

だから、最愛の弟を亡くした精神的なショックは計り知れません。実は、事件のあった7月1日は、その弟の葬儀の日だったと聞いています。あまりの悲しみに、弟の後を追おうとして自暴自棄になってしまったのではないでしょうか……」

元妻の母によると、飯島容疑者はギャンブルなどの問題もなく、元妻も医療関係の事務員として働き、家計に困っている様子は一切なかったという。

自宅現場付近(撮影/集英社オンライン)
自宅現場付近(撮影/集英社オンライン)

「最初に結婚の挨拶に来た時は反対もしましたが、実際に結婚してからの啓輔は、実家の内装を全部やってくれたりもする、本当にいい男でした。ただ、啓輔も私の娘も、どこか自分の殻に閉じこもってしまうというか、陰にこもる性格の部分はとても似ていました。

もともと静かな印象でしたが、私が最後に会った6月25日か26日頃は、さらに輪をかけて暗かった。元気がないので理由を尋ねると、思い詰めたような雰囲気で『弟ががんと糖尿病で……』と話していました。

その頃、娘も疲れている様子でした。長女の絵の発表会が控えていて、その展示や準備で忙しくしており、啓輔もそれを一生懸命に手伝っていました。啓輔は本当にいい父親でした。夫婦間のトラブルも一切聞いていませんし、離婚していたことも事件の後に初めて知って驚いたくらいです。

いつも4人で仲良く旅行に行っていましたから……。これはもう分かりませんが、啓輔が弟のことを苦にして、家族みんなを連れて一緒に逝こうとしてしまったのではないかと、そんなふうに思えてなりません。本当にショックです」

警察は容疑を殺人に切り替えることも視野に、事件に至った動機や背景について慎重に調べを進める方針だ。

自宅現場付近((撮影/集英社オンライン)
自宅現場付近((撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班