「あいりを守ってみせる」「愛里の力になりたい」
これを受けた弁護側の証拠調べでは、高野被告が金銭面で徐々に追い詰められていった状況の詳細が明らかにされた。
令和2(2020)年12月時点で被告のメイン口座の残高は約454万円、他にも2口座に合わせて数万円が入っていた。しかし、佐藤さんと出会ってからの被告は、配信アプリ「ふわっち」への投げ銭(約163万円)、キャバクラ店への支払い(約77万円)、求めに応じて貸し付けた金(約254万円)と佐藤さんに関連する支出を重ね貯金が底をついていた。
事件当時、被告は障害年金と就労継続支援A型事業所の給与をあわせて月額16万円~18万円の収入があったが、佐藤さんのために消費者金融から借りた金の返済などを含め月に5万5千円の固定費がかかっていた。
被告がここまで金銭的に困窮したのは、佐藤さんとの間に生じた関係を維持したかったからだろうか。弁護側はそうした被告の内面の動きを伺わせる2人のLINEでのやり取りを明らかにした。「ふわっち」での動画配信で佐藤さんを知った高野被告は高額な投げ銭で関心をひき、佐藤さんからの申し出でLINE交換が始まった。
以下はその後のやり取りの要約だ。<>内が佐藤さん、「」内が高野被告が送信したメッセージである。
<(配信を通して)はじめてのlineの友達>
<愛里の働いている店来る?>(編集部注・山形のキャバクラ店への来訪の打診)
「愛里と会いたいと思う」
<(配信ができるのは)マジラブのおかげ>
これは、高野被告が悩み相談に乗ったり、投げ銭してくれることがライブ配信を支えているという謝意だ。高野被告は結局、栃木県から山形のキャバクラまで合計4回、足を運んでいる。そんな高野被告に対し、佐藤さんが様々な理由をつけて『助けてほしい』とLINEで借金を申し出て、被告は振り込みを繰り返した。こんなメッセージとともに。
「あいりを守ってみせる」「愛里の力になりたい」「大好きだから」「愛里だから特別に振込したよ」「あー愛里大好き」













