年収1億円男性の「家賃21万円」に婚活アドバイザーが違和感

『時計じかけのマリッジ』は、婚活初心者の女性たちが、限られた期間のなかで結婚相手を探していくリアリティーショー。出演者たちはデートや同棲生活を通じて相性を見極め、結婚というゴールに向けて選択を重ねていく。

恋愛感情だけでなく、生活感、金銭感覚、将来設計までがあらわになる構成で、視聴者にとっても「自分ならどう考えるか」を突きつけられる番組だ。

今回、注目されたのは、チェンが都内で家賃21万円の部屋に住んでいるという点だった。一般的な感覚では決して安い家賃ではない。しかし、年収1億円というプロフィールと並べられると、視聴者の受け止め方は大きく分かれた。

振り返り企画では、結婚相談所「マリーミー」代表で婚活アドバイザーの植草美幸氏がチェンと対面。高学歴、高収入という条件を評価しながらも、家賃21万円の住まいについて、収入とのバランスや婚活で相手に与える印象に疑問を投げかけた。

植草氏は、年収1億円という情報から女性側が想像する生活イメージと、実際の住まいとの間にギャップがあるのではないかと指摘。チェンはこれに対し、物欲や見栄がないことを理由に、自分の選択は合理的だという姿勢を崩さなかった。

このやりとりは、単なる「家賃が高いか安いか」の問題ではない。

男女で異なることの多い結婚生活観(写真/shutterstock)
男女で異なることの多い結婚生活観(写真/shutterstock)
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むしろ、結婚において何を“安心材料”と見るのか、収入に見合った暮らしを求めることは当然なのか、それとも浪費をしない堅実さこそ評価されるべきなのかという、現代的な価値観の対立を浮かび上がらせた。

SNSでは、チェンを擁護する声が相次いだ。

「年収が高いからといって、家賃まで高くする必要はない」
「固定費を抑えているのは堅実。結婚相手としてはむしろ安心できる」
「見栄にお金を使わない人のほうが信用できる」
「稼いでいる人ほど派手に暮らすべき、という考え方が古い」

こうした意見の背景には、近年の資産形成や節約志向の高まりがある。高収入であっても生活水準をむやみに上げない。住居費を抑え、必要なものだけにお金を使う。その姿勢は、浪費家ではないことの証明として好意的に受け止められた。

特に、結婚生活を現実的に考える層からは、派手なタワーマンションや高級家具よりも、金銭感覚の堅実さを重視する声が目立つ。

一方で、植草氏の指摘に理解を示す声も少なくない。

「婚活では、スペックだけでなく“一緒に暮らすイメージ”を持てるかが大事」
「年収1億円と聞いた相手が想像する暮らしとのギャップは無視できない」
「合理性は大切だけど、相手の期待や違和感に向き合う柔らかさも必要」
「問題は家賃ではなく、指摘されたときに価値観をすり合わせようとしない姿勢では」

こちらの立場から見れば、植草氏の言葉は「高い家に住め」という単純な助言ではない。婚活の場では、相手にどのような生活を想像させるかも重要になる。収入、住まい、会話、振る舞いに一貫性があるか。

相手が抱いた違和感に対して、自分の考えを説明し、必要なら歩み寄れるか。そうした“結婚後のコミュニケーション能力”こそが問われている、という見方だ。