不登校、相談室登校の後「居場所」の大切さを強く意識するようになった
そして2、3週間後には学校へ行けなくなった。中でもショックだったのは、一番仲の良かった友人まで離れていってしまったことだという。
若林さんは「楽しくない場所に行く必要があるのかな」と思うようになり、両親に学校へ行きたくないと伝えた。
「最初は体調が悪いと言って1か月近く学校を休んでいました。私がいじめのことを親に言い出せなかったこともあり、父親からは『みんな当たり前に学校へ行っているのに、なんで当たり前のことができないんだ』と言われていました」
学校を休み続けることも難しくなり、クラスに戻ることもできなかった若林さんは、学校側との話し合いの結果、相談室に通うことになった。相談室では、さまざまな理由でクラスに通えない子どもたちが学年を問わず集まって勉強していたという。
「それから私は普段通り8時頃には家を出て、相談室が開く10時まで公園で時間を潰すようになりました。一度、家を出たふりをして10時まで家にいたこともあったのですが、たまたま父親に見つかってしまい、それからはいつも公園で過ごしていました。
制服を着た中学生が公園でひとりぼーっとしていたので、近所の方から『大丈夫?』と声をかけてもらうこともありました。そんな生活を2年間続けていました」
中学卒業後は県内の定時制高校へ進学した。高校では気心の知れた友人もでき、学校にも通えるようになった。同じような境遇を経験した生徒も多く、互いの気持ちを理解し合えたという。その頃から「居場所」の大切さを強く意識するようになった。
「誰かと一緒にいて楽しいと思えることや、誰かと一緒にいて安心できるという気持ちが、自分にとってこんなに大切なんだと実感しました」













