めちゃくちゃだったスパルタ指導
――そうなんですか?(笑)。竜虎選手から見て、会長はどのような指導者?
竜虎 めちゃくちゃな人ですよ(笑)。
渡嘉敷 え、そう?
竜虎 だって中2になってすぐ、具志堅さんのジムにいる選手とスパーをやることになったんですけど、その人が高校のアマチュアチャンピオンクラスでプロ転向してからも全部KOで勝ってるような人で……。
体重差もあるし向こうのトレーナーさんも「こいつマジでパンチありますよ。ホントに大丈夫ですか?」って心配してるのに会長は「大丈夫、大丈夫」って聞かない。いや、絶対ムリだって(笑)。そんな感じで、出稽古の相手が全員プロみたいな日々でしたからね。毎日血だらけです。
渡嘉敷 あの頃お前、もう中学生チャンピオンだっただろ?
竜虎 まだ13歳でしたよ(笑)。
――(笑)。
渡嘉敷 いや、こいつは才能あると思ったから。私も入門して3ケ月で世界チャンピオンだった具志堅さんとバンバンやってた。ボクシングって相手が強くて自分が危険にさらされるほど才能が発揮されるものなんです。
実際、強い相手とスパーを重ねてどんどん成長して中学生チャンピオンになったわけだから。
――会長の指導方針は間違ってなかったんですね。
竜虎 サウスポーだって、会長から半ば強制的に変えさせられましたからね。
渡嘉敷 サウスポーは世界に圧倒的に少ないのに、チャンピオンが非常に多い。日本人でも世界タイトルを10回以上防衛した5人のうち4人がサウスポーなんですよ(具志堅用高、山中慎介、長谷川穂積、渡辺二郎)。それくらいサウスポーって研究されづらい。
私は彼によく言ってるんです。「お前が日本人初のチャンピオンになるためにこの枠(ウェルター級世界王者)が空いてるんだぞ」と。ウェルターでチャンピオンになるチャンスがあるとしたらサウスポーなんです。














