「ちょっと水分が多いと機械の部品が壊れてしまうんです」

こうしたトラブルは茨城県だけの問題ではない。長野県岡谷市にあるコイン精米機でも、同様のトラブルに見舞われることはあるという。

精米機を運営する会社の担当者は次のように話す。

「大体の方は、精米中に機械が動かなくなった場合に連絡をいただきますが、故障したまま連絡なしにその場を去っていってしまう方もやっぱりたまにはいます。そういう場合は、次に利用したお客さんから連絡をいただいて修理に行く形になります」

同社はホームページでも、「水分の多いお米を入れない」「わらくずの多いお米を入れない」など、コイン精米機の使用にあたって注意喚起をしている。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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「乾燥機にかけたお米は乾いていますが、この地域では『はざかけ』(稲の束を竿にかけて天日干しする方法)を行なう人たちが多いものですから、ちょっと水分が多いと機械の中でもち米のような状態になってへばりついてしまい、部品が壊れてしまうんです」

なかには米保存用の防虫剤のケースをそのまま精米機に入れてしまうことによる故障も発生しており、修理代は会社で負担するという。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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前出の男性が指摘するように、米の保管方法は地域によって異なる。

一般的には玄米で保管する地域が多いが、中には籾の状態で保管する地域もあり、そうした地域には「籾すり精米機」が設置されている。

東京都の場合は玄米専用のコイン精米機が多く、その場合は「白米」「籾付き玄米」の投入が禁止されている。

記者が都内のコイン精米所を訪れると、利用者へ注意喚起を促す貼り紙が複数貼られており、「トラブルに関しては返金は一切受け付けません。併せて分解清掃修理費40,000円をご請求します」と書かれていた。

コイン精米所にかぎらず、無人販売所にはトラブルがつきものだ。だが、自らの行為で故障させてしまったのであれば、まずは連絡を入れることが最低限の義務ではないだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班