「騎士道精神」の体現
——体型やメンタル面で変化はありました?
M 体型は大きく変わっていないですが、そうはいっても30kgの鎧を着て動くので、持久力が増し、スタミナを節約し、消耗しないよう呼吸をコントロールできるようになった気がします。
加川 「今日も練習しなきゃ」って部活の感覚で、職場で傘を使ってこっそり技の練習をしたこともありました。
——今後の目標は?
M 僕の目標は、とにかく続けることです。スクールには独自のランキングシステムがありまして。去年、僕はようやく「マン・アット・アームズ」という中級騎士のランクになれました。このランクになると自分の紋章を持てるので、ファンタジー好きにはたまらないです(笑)。
これは無名の兵隊から「名の知れた騎士」として名声を得られる中世の実際のシステムを再現したものなんですよ。次のランクはさらに遠い目標ですけど、継続は力だと信じているので、まだまだやめるつもりはありません。
加川 私は古参メンバーとして後輩・女性メンバーにアーマードバトルの知識や経験を伝えていきたい。女性でもできるということを示したいですね。でも私の周りでやりたがる人は1人もいない(笑)。
ジェイ 勝敗にはこだわっていますけど、中世のリアルな戦闘、そして力、寛容、誠実といった「騎士道精神」の体現を目指しています。僕自身、中世の武術書の研究からこの世界に入りまして。スクールを立ち上げたのも肉体、精神の両面からヒストリカルな騎士道を再現したかったからです。今後はさらにスクールを拡大したい。直近の目標は500人のメンバーです。
取材・文/若松正子 写真/わけとく
<プロフィール>
ジェイ・ノイズ
アメリカ・ミズーリ州出身。2008年、東京・目白に中世西洋文化に関連する剣術スクール『キャッスル・ティンタジェル』立ち上げ。2013年に日本で初めて公式戦を行うため、日本アーマードバトル・リーグ(JABL)を結成する。
加川聖香
アーマードバトル歴15年。本業は放射線技師。2015年、国際大会IMCFポーランド大会 女子ロングソード個人戦出場3位。2017年のデンマーク大会では同部門で準々決勝進出。『キャッスル・ティンタジェル』騎士道初級クラスの講師も務める。
M
アーマードバトル歴9年。月4回『キャッスル・ティンタジェル』で練習を重ね、中級騎士ランクの「マン・アット・アームズ」の称号を得る。













