「還元率100%」は景品表示法上の不当表示!?

「爆アド」よりも不当表示になりそうなのが、「還元率〇〇%」という表現である。

「例えば、100円のオリパで“必ず100円以上"のカードが当たると謳うならば、何をもって“必ず100円以上”とするか、その根拠も表示しておくことが重要です。トレカの市場価格や買取相場は変動が激しいため、正確性に欠ける表現はリスクとなり得ます」

仮にショップ側が「必ず購入額以上で買い取ります」といった保証がある場合、それは確実な還元といえよう。しかし、現実的にはそのようなビジネスモデルは成立しづらい。ゆえに、100%還元を謳うこと自体が実態と乖離する可能性がある。

「結果として『還元率100%』といった表示が、実際の内容と食い違うケースでは、不当表示と判断される可能性は十分にあります。また、大切なのは『表示された内容どおりの商品が提供されているか』という点です。

明記されている情報と実際に提供される内容に齟齬があれば、それは不当表示として問題になり得ます。例えば、“目玉カード”として紹介されていたカードが、実際には封入されていなかったというケースがあれば、その表示は問題でしょう」

昔からオリパはカードショップなどで細々と存在していた。しかし、最近では価格帯も上がり、「射幸性の高い商材」としての一面が強まっている。その結果、グレーなものも目立つようになった。

「景品表示法や賭博罪との関係性といった法的リスクに対し、対応の度合いは企業によって異なると思われます。しっかりリスク管理している事業者もいれば、そうではない事業者もいるように見受けられます。オリパは、ある種の“ギャンブル性”を帯びつつも、エンタメとして消費されている面もあります。だからこそ、今後の法的整理や、社会的な認識の変化を注視する必要があるのではないでしょうか」

あまりにも悪質なケースであれば、警察が注目し、集中的に取り締まる可能性も十分にあり、摘発の対象となることも考えられる。期待を煽るような派手なHPや広告、甘い誘い文句に惑わされないようにしたい。

射幸性の高いオリパには注意が必要だ(写真/shutterstock)
射幸性の高いオリパには注意が必要だ(写真/shutterstock)
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取材・文/千駄木雄大