実際に「当たり」は封入されているのか?

最近はポケモンカードをはじめ、トレカが高額で取引されている。そんななか、「1枚30万円のカードは買えないけど、1万円のオリパでならもしかしたら当たるかも」と、オリパを購入する層が拡大している。

また、人気YouTuberによる「開封動画」の影響もあり、SNSなどを通じて拡散・ブーム化している側面も強い。

カードの価格が上昇するにつれて、オリパ自体の価格も高額化し、「射幸性(偶然の利益を当てにする度合い)」、平たく言えばギャンブル性がより強まっているのが現状だ。

25億円超の価値があるカードも存在するポケモンカード(写真/shutterstock)
25億円超の価値があるカードも存在するポケモンカード(写真/shutterstock)

しかし気になるのは、「本当に当たりは封入されているのか?」という点である。オリパは封入率や総口数が明示されていないケースも多い。そもそも、縁日の屋台のように、人の手で構成される商材に「必ず当たりが入っている」と信じるのは簡単ではない。

また、「還元率〇〇%」といった表現にも注意が必要だ。これはあくまでも全体設計上の理論値であり、購入者一人ひとりにその割合で還元されるわけではない。

多くのオリパでは、ごく一部の高額カードを「当たり」とし、大多数は低価格帯のカードで構成されている。つまり、仮に全体の還元率が高くても、損をする人のほうが多い可能性がある。1口1万円で100口ある場合、その中に1枚だけ110万円のカードが入っていれば、それだけで還元率は110%となってしまうからだ。

加えて、「爆アド確定!」「大当たり多数!」といった文言は、やや誇張された広告表現という印象を受ける。これでは「ギャンブル性が高い」という誹りは免れない。これは法律的に問題ないのだろうか?

「すべての企業の実態を把握しているわけではないため、各企業が法的にどのような整理をしているか、詳細には分からない部分もあります。ただ、現実として、『すべての企業が完全に法律に違反していない』とは断言できない状況ではないかと考えています」

そう語るのは、池田・染谷法律事務所の弁護士、小野翔太郎氏(以下、「」内は同氏のコメント)。

「オリパに関しては、一律に法令違反になるとまでは言えず、『商品ごとに判断される』というのが実情です。『中身が表示通りに封入されていて』、かつ『内容が賭博に該当しない範囲に収まっている』のであれば、直ちに違法とまでは言えません。

『爆アドが狙える』といった表現は主観的な要素が強く、景品表示法上の不当表示とみなされるかどうかケースバイケースです。ただし、『爆アド確定』などと謳っておいて、“爆アド”が約束されないような封入であれば、不当表示とされるリスクは否定できません」