取材で明かした野球への危機感

菊池投手はアメリカでのキャンプイン前日の日本時間11日、著書『こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣』(PHP研究所)の発売に際し、報道陣のオンライン囲み取材に応じた。

本書は年間200冊以上の本を読むという読書家の菊池投手が、ゴーストライターを入れずに13万文字すべてを自ら書き記した渾身の一冊。

菊池投手が今考えていることや“怪物”ばかりのNPBやMLBで生き抜いてきた習慣と思考術、自身に影響を与えた人物や言葉、多くの経験で培った人生観などが滑らかな筆致で綴られた新機軸のアスリート本で、予約段階ですでに重版が決定している。野球ファンだけでなく、社会で日々戦うビジネスマンや学生にとっても必読の書だ。

代表質問として書き上げた感想を聞かれた菊池投手は「どこにどの文字があるのかを確認しながらだったので、タイピングが一番苦労した」と笑いつつも、「やりきった、出しきったという気持ちです」と仕上がりには満足な様子。

菊池投手のマネジメント能力の高さも垣間見える本書。「将来的に監督になりたい気持ちはある?」という質問を投げかけると「まったくないですね。決して人前に出て何かしたいタイプじゃないのでひっそりと活動していきます。まぁ明日には言ってることが変わるかもしれませんけど(笑)、それが人間じゃないですか」
菊池投手のマネジメント能力の高さも垣間見える本書。「将来的に監督になりたい気持ちはある?」という質問を投げかけると「まったくないですね。決して人前に出て何かしたいタイプじゃないのでひっそりと活動していきます。まぁ明日には言ってることが変わるかもしれませんけど(笑)、それが人間じゃないですか」
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本書のもうひとつの特徴として、菊池投手自身の野球への熱い思いを端々に感じられるのが印象的だ。

特に、近年の球界で問題となっている「野球人口の減少」についても言及。廃部寸前の少年野球チームに菊池投手が野球教室を開いたことで20人もの新入部員を集めることに成功したものの、本人の危機感は払しょくされない。

年に1回の野球教室は、いわば『打ち上げ花火』のようなものではないか。その瞬間はとても鮮やかで、感動的で、人々の心に強い印象を残す。でも、花火が終われば、残るのは『あぁ、綺麗だったね』という思い出だけ。本当に大切なのは、一瞬の輝きではない。大切なのは、常に子供たちと共にあり、彼らがいつでも野球に触れられる環境、その土壌そのものをつくることではないか。

こうした構想と思考を重ねた上で、10年の歳月をかけて2024年11月に故郷の岩手県に完成させたのが最新の機器を導入した全天候型野球施設「King of the Hill」だ。これだけ野球の普及に心血を注いでいる菊池投手に、集英社オンラインは今大会のNetflix独占配信という事実をどう考えているのか、その思いを聞いてみた。